占い

ほしよみ堂オーナー 中島多加仁の『占い入門』

日本人は占いが好きです。いろいろある占いのなかで、最近人気なのが『タロット』『占星術』です。ちなみに昔から有名なのが、『九星気学』『姓名判断』、そして『手相』ですね。九星気学という占いは、中国の『風水』、日本の『家相』とならんでメジャーです。姓名判断は、名前の「画数」を使って判断する占いです。「名前」を見るとき、誰でも漢字の意味や読み方に意識がいきます。それに対して「画数」は、パッと見ただけでは意識できません。まず何画かを調べて、さらにその「数」がもつ意味から占います。風水や家相も「方角」は方位磁石を使ったり、太陽や星の位置を考慮します。このように占いは、意識しない秘められた部分で、運気が左右されると考えるわけです。

風水家相の魅力は、運を修正できることにあります。吉相を選んで引っ越したり、新築によって運気が改善されます。おなじく姓名判断も、「改名」によって改運することができます。悪かったら吉に変えれば、運勢がよくなる……。『相術』には、このようにポジティブな考え方があるわけです。しかし、理論を追求すると、なんだか「カッコ悪く」なってしまう。たとえば、モードでシックな部屋に、シーサーや鳳凰のような置物があったら変ですよね。また「画数」にこだわるあまり、読みにくい名前になってしまうこともあります。いくら理論的に正しくても、美しく、しかも分かりやすいのが「吉相」です。理論と美しさのバランスが大事であり、センスと経験が問われます。

さて、タロットや易などは、『卜術(ぼくじゅつ)』と言って、占いの中でもとくに身近な方法です。たまたま引いたカード、偶然でたサイコロの目……そこに将来の行方や、占ったひとの心理状態が現れます。この「たまたま」が鍵です。古来から、民間でもこうした言い伝えが多く残っています。「黒猫が横切ると不吉」、「茶柱が立つと吉兆である」。これって偶然起こった出来事から、未来を予測しているわけです。すこし積極的になると、硬貨を投げて裏か表かで決める。おみくじを引いて運勢を占う……偶然に目にした「サイン」に未来の前兆を見出すわけです。あまり知られていませんが、九星気学にも、「ことの成り行き」を知る占い方もあるんです。しかし、おみくじ的な卜占(ぼくせん)とはまったく違うんです。その特徴は、「時間」と「自分の星」を使う点です。偶然性に《時間》や《自分の星》を加えることで、的中率は飛躍的に高まります。「占おう!」と思った瞬間の時間で『盤』を作ります。そこに生年月日の星と符合させて、過去・現在・未来を知り、対策を導きだす方法です。じつは、みなさんが雑誌などでよく目にする『星座占い』も、もともとは性格や運命を観るのではなく、「ことの成り行き」を観察するために開発された占いでした。はるか昔、夜空の星の配置を見て、戦争のゆくえや天変地異などを占ったわけです。つまり時の為政者のために、占いが発展したのです。やがて戦争が終わり平和な時代になると、占いは庶民にも普及しました。一個人の性格や運命、ふたりの相性などを観るようになったのです。
こうして占いは身近な存在となり、占い師になろうとする人も増えました。
街中に占い館が生まれ、占いの学校も増えてきた、というわけです。